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メインディシュ
フランス料理であれば「主菜」とかいって立派な料理が出てくるのだと思います。私のような庶民にとっては、メインディシュとは、平たく言って、「主役のおかず」あるいは、「おかずのなかのおかず」というようなものであります。例えば「鮭弁」であれば鮭、「コロッケ弁当」であればコロッケ。「のり弁」であればのり・・・とまあ、これは冗談で白身魚のフライということになるのでしょうか。私がかつて勤務していた会社に、Kさんという先輩がいました。先輩なのに先輩づらしないで、気さくで皆から好かれていた、気持ちの良い方でした。その方の、話です。

その会社には、結構立派な社員食堂がありました。それでも、自分の机の所で食事をする人もいました。ひとつに目としては、家から弁当を持ってこられる方です。ふたつ目の場合は、食堂のメニューが気に入らない場合です。三つ目としては、ゆっくり席でくつろいで昼食をとりたいというようなことでしょうか。食堂の横には、売店があって、パンやジュースそれにおにぎり、弁当などを売っていました。

その日はどういう、いきさつだったかは、もう忘れてしまいましたが、その先輩と、私ともう一人の同僚とが机ではなくて、三人で寄って、なにか楽しい話をしながら昼食をとっていました。私は、職場で食べるときは好きなメニューが決まっていたので、おそらく自分が食べていたのは「鮭のおにぎり」と「緑のたぬき」だったのだろうと思います。で、先輩は「チキン弁当」でした。先輩はいつもは、家から弁当を持ってきていましたが、男にしては小食でした。そのチキン弁当も女性が食べるようなこぶりのものでした。わたしは、別にその先輩の弁当を詳細に観察したわけではありません。ただ、いろいろおかずが入っていたのに、メインディシュのチキンは、大きめのものが1個しか入っていないということを目の端に止めていました。先輩は、足を前に投げ出して椅子の背にもたれるような格好で、弁当を食べていました。

いよいよ、先輩がそのチキンを箸でつまんで、口に運ぼうとしたその時。もうひとりの同僚が、そのとき何か面白い話をしたのだと思います。思わず三人の間から爆笑があがりました。その途端、先輩の箸の先からチキンがツルンと滑り落ちたのでした。そのチキンは、まず先輩のお腹の上に落ちて、見ていると右のもものから膝を通過してすねの上を転がっていきました。そこで、先輩は必死の形相で、まるでサッカー選手のようにキックをしました。なんと、そのチキンは見事に空中に跳ね上げられました。その時、先輩は左手に弁当を、右手にはもちろん箸を持っていたわけです。もしそのとき、箸を投げ出して、右手でチキンをつかめばキヤッチできたかもしてません。でも、とっさにそんなこと出来ませんよね。先輩は空中のチキンを箸でつかもうとしました。でも塚原卜伝じゃありません、今度もツルンとすべって、ついに床の上に落下してしまいました。その時の、先輩の情けなさそうな顔は今でも、忘れることができません。結局、先輩は床に落ちたチキンを拾うと、肩を落として、生ゴミの箱に捨てに行きました。後になってから、もし我々二人がそばにいなければ、先輩はチキンをティシュで拭いたんではなかろうか。そう思うと、なんだか気のどくなことをしてしまった気がします。
風渡 甚 | 風景 | 19:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
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